愛知県豊橋市の自然史博物館は、同県豊川市の女性から寄贈された動物の頭骨が、ニホンオオカミのものと判明したと発表した。国内の博物館などでの保管例は10点ほどしかなく、東海地方では初めて。同館は6日から14日まで展示した後、調査研究を進める。

 頭骨は全長約21センチ。女性の家で代々保管し、祖父の代まで病気治癒の祈とう時に使用していた。祖父から鑑定を求められた日本犬研究家の齋藤弘氏がニホンオオカミのものと回答した、1936年執筆の手紙もあった。
 同館は、頭骨の形状、歯の大きさなどから、ニホンオオカミのものと断定。同館の安井謙介主任学芸員は「詳細に調査し生態などを解き明かしたい。個人蔵のニホンオオカミの身体の一部はまだ多くあると思う。探してみてほしい」としている。(2021/02/03-10:29)
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