東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が女性を蔑視したと受け取られる発言をした問題で、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長が5日、東京都内で取材に応じ、「五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な発言だった」と語った。

 森会長は3日のJOC臨時評議員会で、「女性がたくさん入っている理事会の会議は、時間がかかります」などと発言。その場には山下会長ら幹部や評議員が参加していた。発言を聞いていたときの心境を聞かれると「『ん?』と思った部分は正直ありましたけど。話がいろいろ変わっていた」。40分近く話していたため、「指摘する機会を逸してしまったのが正直な感想です」と話した。

 一方で、国内外から森会長の辞任を求める声があがっていることに関しては「本人が謝罪されて、発言を撤回されております。いろんな意見があることはわかっていますけど。最後までまっとうしていただきたいとおもっています」と話した。

朝日新聞 2021年2月5日 13時37分
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