新型コロナウイルスへの対応で、静岡県は県内の保育所や幼稚園の職員らに一律一人五万円の慰労金支給を検討している。予算規模は十五億五千二百万円で、二月補正予算案に盛り込む方針。医師や看護師への慰労金は昨年、国からすでに支給されているが、その勤務を支援する保育士らへの対応は遅れていた。
 対象は昨年十一月一日〜今年三月三十一日に十日以上勤務した保育士ら約三万人。無認可保育園のほか、放課後児童クラブ、児童養護施設の職員、里親も含む。里親は一世帯単位で支給する。
 財源は国の地方創生臨時交付金を見込む。県独自で、この慰労金を含む補正予算案は二月十八日の県議会二月定例会の開会日に議決され、成立する見通し。

 医療従事者への慰労金は国から昨年、五万〜二十万円が支給された。県議会最大会派の自民改革会議が保育士らへの支援を求める声を受け、昨年十二月に県に予算要望していた。
 県はコロナ禍で打撃を受ける飲食、観光業ら事業者に市町を通じて支援することも検討。県が市町に財政支援し、内容は市町が感染状況に応じて決める。経済支援は市長会や自民改革会議、ふじのくに県民クラブなどからも要望が出ていた。 (大杉はるか)

ソース
https://www.chunichi.co.jp/article/192541