新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の再発令で街角景気の二番底が鮮明になった。内閣府が8日発表した1月の景気ウオッチャー調査によると、景気の現状判断指数(DI、季節調整値)は前月比3.1ポイント低い31.2だった。飲食関連の落ち込みなどで3カ月連続の悪化となり、17.0だった2020年5月以来の低水準に沈んだ。

調査期間は1月25〜31日。政府はそれに先立つ7日に1都3県に緊急事態宣言を再発令し、13日に11都府県に広げた。小売関連が30.8と5.2ポイント、サービス関連が22.8と4.3ポイントそれぞれ下がった。12月に18.5ポイント下がった飲食関連は15.1と最も低い水準だった。

内閣府は街角景気の基調判断を「このところ弱まっている」とした。

2〜3カ月先の景気に対するDIは3.8ポイント上がり39.9となった。

日本経済新聞 2021年2月8日 14:19
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF056N40V00C21A2000000/
(写真;閑散とする福岡市の繁華街・中洲=共同)