読売新聞オンライン
2021/02/08 10:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210208-OYT1T50064/

バレンタインデーの愛の告白が、今年は半減するかもしれない。

市場調査大手・インテージ(東京)による意識調査で、14日のバレンタインデーに「本命チョコレートを用意する」と答えた人の割合は7・7%で、前年の13・9%からほぼ半減したことがわかった。同社の市場アナリスト、下河原基弘さんは「コロナ禍で直接会って告白することへの『遠慮』や、恋人と過ごすことの『自粛』といった心理が働いたのかもしれない」とみている。

調査は1月下旬、全国に住む16〜69歳のモニター約2500人を対象に、インターネットで実施した。

「今年のバレンタインに用意するのは?」との設問(複数回答)では▽家族チョコ50・1%▽自分チョコ24・6%▽(お世話になっている人への)世話チョコ16・6%▽義理チョコ9・9%――などの回答が前年からほぼ横ばいだったのに対し、「本命」だけが大きく減っていた。

一方で、購入するチョコの金額を尋ねた質問には、「世話チョコ」の平均が昨年の1個1210円から、今年は同1622円で3割強アップ。逆に「自分チョコ」は2042円から1616円と約2割ダウンした。同社は「大変な時期だからこそ、感謝が金額に表れたのでは」と分析する。