高齢者へのワクチン接種が6月末までに完了すれば死者数が6千人以上減り、経済損失も抑えられる――。
9日に開かれた政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会では、こんな試算の結果が示された。

10都府県で続いている緊急事態宣言が期限の3月7日に解除され、
4月第1週から、週400万人のペースで接種が進む場合の試算結果としている。

分科会メンバーで経済学者の大竹文雄氏と小林慶一郎氏が資料としてまとめ、分科会に出した。

接種が先行する諸外国並みの週160万人ペースと比べ、今年末までの累積死者数は6千人以上減り、
国内総生産(GDP)も0・08%程度改善できるとした。

一方で、接種が週100万人ペースだった場合には、死者数は1万人以上増えるという。
https://www.asahi.com/articles/ASP2975FGP29ULFA037.html