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2021/02/10(水) 11:15:01.60ID:yAQWveYs9■小田原から伊豆箱根鉄道に乗り換え
金太郎の「生誕の地」は伝説ゆえに各地にある。
今回訪れた神奈川県南足柄市の地蔵堂地区もその一つだ。後に源頼光に仕えて「坂田金時」と名を変えて酒呑童子を退治――。そんな勇ましい金太郎伝説にあやかり、コロナを追い払いたい。
小田原駅から3両編成のローカル線、伊豆箱根鉄道大雄山線で20分ほど揺られると、終点の大雄山駅に着いた。出迎えてくれたのは、熊に乗って動物を従える金太郎のブロンズ像だった。
ここは、南足柄市の玄関口で、市は「金太郎のふるさと」を前面に押し出している。
駅前発のバスは急勾配を駆け上がり、山を分け入るように進む。木々の緑はさらに濃く、深くなり、約25分で地蔵堂に着いた。四方を山に囲まれ、民家はまばらだ。
実は「足柄山」という山は存在しない。
足柄峠や金時山(標高1212メートル)など一帯を指し、地蔵堂はそのふもとにある。出かける前に聞いた、南足柄市郷土資料館の笠間吉高館長(66)の教えをかみしめた。
「金太郎は実在しないからこそ、自分の目で見て感じることが大切」
生まれも育ちも南足柄という笠間館長は市職員として市史編さんに携わる中で、金太郎伝説を解き明かそうとゆかりの地を20カ所以上回り、聞き取り調査も重ねた。当初は文献や資料は皆無に近かったそうだが、25年を超える研究を経て、その集大成を本にもまとめた。
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https://mainichi.jp/articles/20210209/k00/00m/040/058000c
2021年2月9日 10時21分