コロナワクチン輸送にバイク便不可 厚労省が手引き改定
2021年2月10日 21時51分
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 厚生労働省は、米ファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチンについて、揺れによって品質が落ちる可能性が指摘されたため、輸送にバイクや自転車を使うことを避けるように自治体向けの手引を改定した。9日付の事務連絡で全国の自治体に周知した。

 同社のワクチンは15日にも承認され、来週半ばから医療従事者への接種が始まる見通し。約250カ所の診療所での個別接種を中心とする東京都練馬区が輸送にバイク便などを想定していた。

 手引では輸送方法も具体的に示され、ワクチンの瓶を立てた状態で容器に固定し、保冷バッグに入れて運ぶ。輸送時間は原則3時間以内で、離島など特別な事情があっても12時間を超えることはできないとした。

 練馬区のような個別接種に対応できるように、零下70度前後で保管できる冷凍庫1カ所から配分する数を、「3カ所程度を上限」から「数カ所までを目安とする」に改めた。(姫野直行)