2021年2月11日 15時38分
産経新聞

 新型コロナウイルス対策として国から給付される交付金の限度額をめぐり、群馬県太田市の清水聖義(まさよし)市長が内閣府に対し、「(県内)他市に比べあまりに少額で唖然(あぜん)とした。いじめに近い数字だ」などと電話とメールで訴えていたことが分かった。

 清水氏は「市民に、どう説明していいか、頭が混乱しているので早急に答えてほしい」とも伝えた。

 太田市などによると、清水氏が内閣府に電話とメールで直談判したのは、今月の3日と4日。問題にしているのは、人口規模や被害状況と交付金限度額が県内の他との市と比べ、太田市が著しく少ない点だ。

 例えば太田市の感染者数は638人、人口22万4168人。これに対し、感染者数241人、人口10万8164人の桐生市は約21億円。18億円の太田市は3億円も少ない。人口がほぼ同じ伊勢崎市が約23億円、人口が1・7倍の高崎市は約46億円などとなっている。

 コロナ交付金について、清水氏は「企業、市民の苦しみを緩和させるために国が交付してくれる、ありがたいお金」と感謝しつつ、「しかしながら、ここまで差をつけられたら、『なぜ?』と強い疑問を持つのが当たり前。根拠を」と、不満をにじませている。

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