ミャンマーでクーデターを実行した軍に対する大規模な抗議デモが続き、政府の職員の間でもストライキが広がる中、軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官が国民向けの演説を行い、公務員は直ちに職務に復帰するよう求めました。
ミャンマーでは11日、最大都市ヤンゴンや首都ネピドーなど各地で大規模な抗議デモが続き、軍によるクーデターを明確に批判しない中国の大使館の前でも、市民らが抗議デモを行いました。

また、軍の統治を拒否する意思を示そうと、警察官が職務を拒否したり、政府の職員が職場を放棄してストライキを行ったりするなど抗議の動きも広がっています。
こうした事態を受けて、軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官が、国民向けのテレビ演説を行い「一部の公務員が、無法者たちにそそのかされ、職責を果たしていない」と非難しました。

そして「職務を離れている者は、感情にとらわれることなく、国や国民の利益のために、直ちに職務に復帰することが求められる」と述べて、公務員は仕事に戻るよう求めました。

軍のクーデターに抗議する市民による大規模な抗議デモが11日で6日連続となる中、今回の演説では、国民の生活や経済活動に影響が出始めていると、軍が焦りを感じていることがうかがえます。

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NHK NEWS WEB
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