2021/2/16 8:37
 東京都内の新型コロナウイルスの感染者数について、都は15日、都内18カ所の保健所で、計838人分の報告漏れがあったと明らかにした。昨年11月18日から今年1月31日にかけての分で、感染者情報を管理するシステム「HER―SYS(ハーシス)」への入力ミスがあったことが主な原因という。都は「感染者の急増で報告を担う保健所が対応しきれていなかった」と説明した。

 都の説明によると、今回発覚した報告漏れは、都内で新規感染者数が増え始めた昨年11月から確認された。このころは1日1〜10人分ほどだったが、感染者数が連日1千人を超えるようになった1月上旬〜中旬、報告漏れは一気に増え、1日10〜70人台が続いた。最多は1月7日の73人。この日は1日あたりの新規感染者数が都内で過去最多の2447人だったが、今回の修正で2520人まで増えた。

 漏れが確認された18保健所のうち、管内の医療機関からの届け出ベースで最も多かったのは葛飾保健所で390件。池袋保健所(豊島区)が228件、渋谷保健所が96件と続いた。

 今回の集計ミスが発覚したのは1月25日の週だった。一部の保健所から「未報告の症例がある」と都に報告があり、都が各保健所に再調査を呼びかけたところ、ほかの保健所でも報告漏れが相次いでいたことがわかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASP2H72MBP2HUTIL05B.html
https://p100k.jp/wp-content/uploads/2019/10/genbaneko.jpg