※スポニチ

総務省の秋本芳徳情報流通行政局長は17日の衆院予算委員会で、菅義偉首相の長男と昨年12月に会食した際、同局が所管する放送業界の話題が出たかどうかを問われ「記憶はない」と述べた。長男が勤務する放送事業会社「東北新社」の事業や「BS」「CS」といった言葉のやりとりをした記憶もないと答えた。野党は週刊誌が公開した会食当日のやりとりとされる音声に基づき、これらの答弁が虚偽だった疑いを指摘。真偽の調査と回答を与党側に求めた。与党側は応じる意向を示した。

文春オンラインで公開された音声は、長男が昨年12月10日に秋本氏を接待した際のものとされ、衛星放送を扱う子会社の社長も同席。長男が「BS」と連呼し、衛星放送事業の審査を巡る秋本氏とみられる人物の発言も記録されている。長男が役員を務める東北新社の別の子会社は秋本氏との会食の直後、総務省から衛星放送の更新を認められた。他の幹部への接待も同時期に集中していた。

[ 2021年2月18日 05:30 ]
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