国保料滞納 大阪市が姓名・生年月日同じ別人の預金差し押さえ

 大阪市は19日、国民健康保険料を滞納している天王寺区の女性の預金口座を差し押さえる際、市外に住んでいる氏名と生年月日が同じ別の女性の口座を差し押さえるミスがあったと発表した。間違えられた女性が、自分の口座の残高が減っていることに気付き、18日に市に連絡して判明した。市は謝罪し、19日に差し押さえを解除した。


 市によると、市債権回収対策室が滞納している女性の氏名と生年月日、住所を銀行に伝えて口座情報を照会したところ、「住所相違」のただし書き付きで、氏名と生年月日が同じ女性の口座について回答があり、天王寺区役所の窓口サービス課に伝えた。住所が異なる場合、同課が住所の履歴などを基に本人の口座かどうかを確認しなければならないが、担当者は対策室で調査したと思い込み、そのまま滞納額の9万9364円を10日に差し押さえたという。

 今後、作業手順のマニュアルを作り、研修をして再発防止に努める方針。区窓口サービス課の寺戸順二課長補佐は「当事者の方に多大なるご迷惑をかけて申し訳ない。これ以上の不利益が生じないように対応する」と話した。【松本光樹】

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毎日新聞 2021/2/20 06:00(最終更新 2/20 09:16)
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