米ペンシルベニア州フィラデルフィア市出身のジョセフ・リゴンさん(83)は先週、68年ぶりに「シャバ」の空気を吸った。
リゴンさんは15歳の時、暴行をはたらいて2人を死亡させ、終身刑で服役していた。
少年犯罪による受刑者としては全米最長の服役年数が記録されている。

「こんなに高いビルがたくさんあるんだ」

 1953年の入所以来、地元フィラデルフィア市の高層ビル群を見るのは初めてだった。
生きている間に出所することはないと思っていただけに、「外の空気はとても新鮮」とフィラデルフィア・インクワイアラー紙に語っている。

 出所できたのは、少年犯罪による長期受刑者を救う団体がリゴンさんの出所に尽力したためだ。
出所申請を審議していた裁判所は、68年間も刑務所内でほとんど問題を起こさなかったリゴンさんの立場を尊重し、釈放を許可した。

 救済団体の代表は「ゆっくりと新しい環境に慣らしてあげるように努めます」と出所を祝福している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c19c21c0de6ce27452f1cfc34600df47c054af36

ジョセフ・リゴンさん(フェイスブックから)
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