山形県、山形市などが協定を結び、同市中心市街地の空き家を学生寮として活用する「山形クラス」に新たに二つの物件が追加され、学生は3月から入居ができる。

 一定の基準を満たすと改修費補助などが受けられる「住宅セーフティーネット制度」を利用。空き家のリノベーションをし、学生らを呼び込んで、にぎわうまちづくりを目指すプロジェクトだ。これまで同市本町と香澄町に計2物件あったが、今回、新たに追加された物件は十日町と七日町で、全室、入居者が決定しているという。

 15日、十日町に完成した物件が、報道陣に公開された。木造2階建てで、延べ床面積約132・75平方メートル。入居者は5人で、それぞれ1人部屋。家賃は2万5000円で、キッチンや風呂、トイレは共用だ。2020年9月からリノベーション工事を行い、間取りの変更や洗面機器の更新、断熱補強を施した。

 この物件の以前の居住者、林谷洋一さん(77)がオーナーを務める。林谷さんは「空き家にしておくより、学生さんに活用してもらい、勉強などに集中してもらいたい」と話した。【藤村元大】

毎日新聞 2021/2/22 09:03(最終更新 2/22 09:03) 473文字
https://mainichi.jp/articles/20210222/k00/00m/040/020000c 山形大学と東北芸術工科大学、