新早期警戒機テスト飛行
中国、次期空母に搭載か

2021/2/24 00:36 (JST)2/24 00:53 (JST)updated
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 【北京共同】23日付の中国紙、環球時報(英語版)は、中国で空母に搭載可能な早期警戒機「KJ600」のテスト飛行に成功したと報じた。中国軍の専門家は将来カタパルト(射出機)を備えた空母の艦載機になるとの見通しを示した。

 国営の中央テレビの報道として、1月27日に陝西省西安で飛行したと伝えた。中国は空母艦載機に使用する早期警戒機を開発しているといわれていたが、国営メディアが報じたのは初めてとみられる。

 中国では2隻の空母が就役しているが、戦力を高めるには遠方の敵を探知する早期警戒機の艦載機が必要と指摘されていた。


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中国、空母で運用可能な早期警戒機「KJ-600」の初飛行に成功
中国は米海軍のE-2ホークアイによく似た固定翼タイプの早期警戒機「KJ-600」の初飛行に成功した。

参考:China’s KJ-600 Breaks American Monopoly: Carrier Based AWACS Aircraft Performs First Flight

■着実に米海軍に近づく中国海軍の空母運用能力

中国は8月28日、カタパルトを備えた空母で使用する固定翼タイプの早期警戒機「KJ-600」の初飛行に成功したと報じられている。

中国はスキージャンプ方式の空母(遼寧・山東)で早期警戒ヘリを運用しているが、現在建造中の空母「003型」以降は電磁式カタパルト採用が予定されているため、米海軍が採用している固定翼タイプの早期警戒機「E-2D」に良く似た双発の早期警戒機「KJ-600」を開発中(中国国営メディアで存在が報じられたのが2018年)だと言われていた。

Rick Joe
@RickJoe_PLA
HMMMMMM 考えている顔

Maybe?
Or...?
Hmmmm...
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午後0:41 ・ 2020年8月30日・Twitter for Android

この早期警戒機「KJ-600(西安飛機工業公司製で重量は25トン〜30トン)」には大型のAESAレーダーが搭載されており、これまでよりも遠方で米国のF-22やF-35と言ったステルス機を捕捉することが可能で、米海軍の空母戦力とのギャップを埋めて艦載機の戦闘能力を引き上げることが期待されている。

中国海軍は7月、空母に搭載して運用可能な戦闘機「J-15」が初めてバディポッドを使用した夜間空中給油訓練を完了させたと発表、これにより中国の空母は24時間いつでも空中給油を伴う航空作戦実施が可能になるため実用性と運用性を大幅に強化することに成功しており、今回のkJ-600の初飛行と合わせると中国海軍の空母運用能力は確実に米海軍に近づいていると言えるだろう。

https://youtu.be/o-CSv_rs5vM

補足:バディポッドとは航空機のハードポイントに取り付けるプローブアンドドローグ方式の空中給油機器のことで、増槽に似た形状のポッドに漏斗状のエアシュートが付いたホースが収められており、これを航空機に搭載すれば簡易の空中給油機として機能するようになる。

因みにKJ-600は使い捨ての補助推進ロケットを使用すればスキージャンプ方式の遼寧や山東からも発艦可能だという主張もあり、これが事実なら中国海軍の空母は新旧問わず戦場認識能力が大幅に向上することになると中国メディアは指摘している。

関連記事:着実に実力をつける中国の空母戦力、艦載機が夜間空中給油能力を獲得
https://grandfleet.info/china-related/chinese-aircraft-carrier-steadily-gaining-strength/
https://youtu.be/o-CSv_rs5vM