世界文化遺産の構成資産「黒島の集落」のシンボルで、国の重要文化財でもある黒島天主堂(長崎県佐世保市黒島町)が2年がかりの保存修理・耐震対策工事を終えた。23日、「感謝のミサ」と完工式が催され、報道陣に披露された。24日から一般に公開される。

 ミサは、新型コロナウイルス感染症を警戒し、信者代表ら5人に限った。工事を発注したカトリック長崎大司教区の高見三明・大司教は「教会堂は大切な場所だが、信仰の対象ではない。これを機に改めて信者にふさわしい生活をし、島の共同体をつくっていきましょう」と語りかけた。

 明治初期、島の潜伏キリシタンは禁教令が解かれてカトリックに復帰。木造の初代に代わり、フランス人のマルマン神父の指揮のもと、信者全員が献金や労働奉仕をして明治35(1902)年に完成させたのが今の天主堂だ。2018年には、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に登録され、その構成資産の一つ「黒島の集落」の象徴として、観光客の増加を後押しした。

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2021年2月24日 9時45分