※読売新聞

 青森市営バスを運行する市企業局交通部で懲戒処分や訓告、厳重注意の処分を受けた職員が2015年4月〜20年12月、延べ30人に上ることが、市への情報公開請求でわかった。訓告処分には、回送バスに妻を乗せた運転手などが含まれていた。

 処分されたのは、バス運転手25人と事務職5人。懲戒処分は免職1人、停職2人、減給1人、戒告4人。懲戒処分にあたらない訓告は7人、厳重注意は15人だった。市は懲戒処分のみ内容を発表している。

 訓告を受けた7人には、回送で運転中のバスに妻を同乗させた運転手のほか、バス停から発車した際に乗客が転倒、手首を骨折する重傷を負わせた運転手が含まれていた。また、厳重注意の15人のうち、9人は乗務前のアルコール検査で市の服務規程の基準を超える値が検出された。

 免職は、酒気帯びで軽トラックを運転、物損事故を起こした運転手。停職は2人で、いずれも乗務前のアルコール検査で0・15ミリ・グラムを超え、乗務できなかった。

 市によると、市交通部は職員数約200人で、うち約160人が運転手。今回の情報公開請求の対象期間中に複数回処分を受けた職員もいるという。

2021/02/25 11:19
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210225-OYT1T50082/