国産初の研究用原子炉が再稼働

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20210226/1070012331.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

茨城県東海村にある国産初の研究用の原子炉で運転を停止していた「JRRー3」が、
新しい規制基準に対応する工事などを経て、26日、定期検査に合格し、
およそ10年3か月ぶりに再稼働しました。

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の「JRRー3」は、昭和37年に運転を始めた
国産初の研究用の原子炉で、その後、大規模な改造工事を経て運転されてきましたが、
東京電力福島第一原発の事故の前年の11月から定期検査に入り、運転を停止していました。

3年前に新しい規制基準の審査に合格し、建屋や排気筒の耐震工事や、燃料を冷やす
原子炉プールに外部から給水するための工事などが先月まで行われ、今月15日からは
核分裂反応が連続する臨界を起こすなどして検査が進められてきました。

26日は原子炉を最大出力で運転する最後の検査が行われ、中央制御室で
原子力機構の検査担当者が冷却水の放射線量や温度に異常がないことなどを確認し、
検査の合格を職員に伝え、再稼働しました。

原子力機構によりますと、ことし6月から核分裂反応で発生する中性子などの放射線を用いた
大学や企業の研究などに利用される予定だということです。
日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の大井川宏之所長は、
「安全確保を大前提に、地元にも理解をいただきながら運転し、学術や産業利用に貢献したい」
と話していました。

02/26 17:10