https://nazology.net/archives/83877

オーストラリアの固有種である「コトドリ(lyrebird)」は、動物界一の声マネの名手として知られます。

アメリカ・コーネル大学の最新研究によると、コトドリのオスは、交尾成功のために複雑な発声法を使ってメスをだましていることが判明しました。

研究チームは、これを受け「コトドリの性選択(性淘汰)は、見た目の派手さより、声マネをいかに進化させるかに大きく依存している」と指摘しています。

研究は、2月25日付けで『Current Biology』に掲載されました。

声マネは交尾を成功させるためのダシだった

コトドリの声マネは、2009年に、BBCのドキュメンタリーシリーズ 「Planet Earth」 で紹介されたことで、一時話題となりました。

その正確無比な声マネは予想のはるか上をいき、他種の鳥類の声だけでなく、一度聞いただけのカメラのシャッター音やチェーンソーの音まで、完璧に真似てしまいます。

その驚異のテクニックがこちら。
https://youtu.be/mSB71jNq-yQ

その中で、研究チームが注目した声マネが「モビング(mobbing)」です。

モビングとは、鳥たちが天敵を見つけたときに群れで発する騒ぎ声で、仲間への警告や、天敵への威嚇の意味があります。

※中略

モビングはメスが近くにいるときに使用されていました。

さらに観察を続けると、モビングは、

・メスとの交尾前ではなく、交尾の真っ最中

・メスが近づいてきても、交尾せずにオスから去ろうとしたとき

の2つの状況下でのみ使われていたのです。

研究主任のアナスタシア・ダルジエル氏は「モビングは、性的アピールというより、それによってメスの注意をそらして交尾を成功させるための狡猾な方法と見られる」と指摘します。


※引用ここまで。全文や元論文、参考文献や画像、動画等は冒頭URLよりお願いします。