西日本新聞2021/3/1 6:02
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昨年7月の記録的豪雨により大分県内で不通となっていたJR久大線の豊後森(玖珠町)−由布院(由布市)間の運行再開を前に、JR九州は28日、試験運行で最後の安全確認を行った。1日、同線は約8カ月ぶりに全線復旧する。

同区間のうち、豊後中村駅(九重町)近くの第2野上川橋りょうは豪雨で流失。工期は1年以上かかる予定だったが、バス高速輸送システム(BRT)への転換で不要になったJR日田彦山線の橋桁を再利用し、大幅に短縮された。

この日は赤い車体の試験列車が、復旧した橋をゆっくりと走行した。貞苅路也・同社大分支社長は「鉄道マンとして列車の走る風景を取り戻せてうれしい」と述べた。

橋の近くで試験運行を見守った同町右田の衛藤凛花ちゃん(6)は「列車が通らなくて、どこに行ったのかと心配だった。久々に列車に手を振れた」と喜んでいた。