日本アイスクリーム協会まとめによる20年のアイスの輸出は、物量ベースで前年比21.3%増(6千806t)、金額ベースで13.3%増(45億6千万円)と大きく伸長。近年のTPP合意、各国間のEPAなどによる関税の撤廃や引下げ、農林水産省が推進する日本産食品の輸出施策などで輸出入に対する障壁が低くなったことや、日本のアイスクリームの品質価値が認められてきたことも要因としている。

輸出先国では昨年同様、台湾、香港、中華人民共和国の3か国で6割弱を占め(物量ベース)、東南アジアを含めると輸出先の8割となり、コロナ禍でも「made in Japan」を求める傾向が強いことが背景にあると推察している。一方、香港への輸出はほぼ倍増したのに対し、韓国へは前年比5.3%と激減した。

輸入に関しては、物量ベースで15.0%減(5千559t)、金額ベースで3.9%増(26億6千万円)と、14年から物量の漸減傾向が続いている。国別ではニュージーランドが54.6%と圧倒的で、次いでフランス、ベルギー、イタリアの順に、そのEU3か国合計で26.1%だった。
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