西日本新聞
福岡県篠栗町で昨年4月、5歳の男児を餓死させたとして保護責任者遺棄致死容疑で母親と知人の女が逮捕された事件で、知人の女が暴力団と関係があるように装って母親を怖がらせていた疑いがあることが、捜査関係者などへの取材で分かった。一方で、母親に関する架空のトラブルを解決したとうそを言って信頼させ、約3年前から現金を繰り返しだまし取るようになったという。

 逮捕されたのは、母親の碇(いかり)利恵容疑者(39)と知人の赤堀恵美子容疑者(48)。

 捜査関係者などによると、2人は2016年4月、子どもが同じ幼稚園に通う縁で知り合った。知り合いが少なかった赤堀容疑者に、碇容疑者が声を掛けて「ママ友」のグループに誘ったという。

 しかし、18年5月ごろから、赤堀容疑者は「悪口を言われているよ」などとうそを言い、碇容疑者と他の友人たちを疎遠にした。さらに碇容疑者の息子が「他の子に砂を投げたので訴訟になる」など次々に架空のトラブルを持ち出し、「私が間に入って示談してあげる」「やくざに話をまとめてもらう」とだまして現金を支払わせたという。

赤堀容疑者はその後、「旦那さんが浮気している」と言って信じさせ、碇容疑者は19年5月に離婚。事件と無関係のママ友を「ボス」と呼び、「ボスが浮気調査費を立て替えてくれているので、払わないといけない」「ボスはやくざを使える」などとだますようになったという。

 碇容疑者は、受給した生活保護費など生活費のほぼ全額を渡し、食事は赤堀容疑者が持ち運び食べる量を管理した。「監視カメラでボスが見ているので厳しくしつけないといけない」と言い、亡くなった碇容疑者の三男、翔士郎ちゃんが無断で食べ物を口にした際には押し入れに閉じ込めたり、たたいたりしたという。

 起訴状によると、翔士郎ちゃんが亡くなってからも詐取は続いたとされる。20年6月になり、県警から任意の取り調べを受けたことで、碇容疑者はトラブルが全て架空だったことを知ったという。

 一方、赤堀容疑者は県警の調べに「現金は預かっただけだ。食事は管理していない」などと全面的に否認しているという。

 県警は3日、両容疑者を送検した。 (木村知寛、山口新太郎)
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