丸川珠代五輪相は4日の参院予算委員会で、東京五輪・パラリンピックの海外からの観客受け入れについて、3日に行われた政府、東京都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の五者の協議の状況を説明した。
 丸川氏は「海外からのお客さまについては昨日の協議でいろいろな意見があった。私からは国民の安心・安全を守る立場にあるので、変異株の影響等が予測できないという意味で、現時点でこの夏の入国の可否を見通すことは困難で、慎重な判断が必要であると申し上げた」と海外からの観客なしで調整を進めていくとの認識を示した。「結局合意には至らなかったが、少なくとも結論を出す時期として、3月中に判断することで合意した」と述べた。
 また「観客の上限については、国内の上限規制に順じることを基本として専門家による科学的知見等を総合的に勘案して4月中に判断することを合意した」と述べた。片山大介氏(日本維新の会)の質問に答えた。

東京新聞 2021年03月04日 11時44分
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