NHK 2021年3月5日 12時30分

 緊急事態宣言が解除された大阪府では、新型コロナウイルスの感染が広がる兆しをいち早くつかもうと、症状のない人に広くPCR検査のキットを配って協力を呼びかける取り組みが始まりました。

政府は、緊急事態宣言が解除された地域で感染が再び広がる兆しをいち早くつかんで拡大防止に役立てたいと、症状のない人を対象に幅広くPCR検査を行う方針です。

これを受けて大阪府は、繁華街など大阪市内3か所で、通りかかった人に検査キットを配って協力を呼びかける取り組みを5日から始めました。

担当の職員は、検温や体調の聞き取りをしてから訪れた人にキットを渡し、検査の手順を説明していました。

検査は名前や住所をふせて受けることができ、キットで唾液を採取して郵送すると結果が専用のアプリで本人に通知されるということです。

一方、検査データは集約、分析され、感染再拡大の把握や対策づくりに活用されるということです。

大阪府は5日から毎日、合わせて300個の検査キットを配る予定です。

このほか大阪府は、府内の大学や企業の協力を得て学生や従業員にキットを配り、検査の規模を広げていきたいとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210305/k10012899011000.html