https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210305/for2103050001-n1.html
 「台湾のパイナップルはとてもおいしいので、きっと日本の皆様に喜んでいただけると思います。皆様が総統府に見学に来られた際には、私がパイナップルケーキをご馳走させていただきます」

 この楽しげな言葉の主は、台湾の副総統、頼清徳氏だ。台南市長を2期務めた後、行政院長(首相に相当)を経て、蔡英文総統を補佐する副総統の座に就いた。エリートらしいスマートさを備えながら台湾独立派の闘士でもあり、「ポスト蔡英文」の最右翼と目される人物。つまり中国共産党が最も嫌う台湾の政治家である。

 その頼氏が3日、自身のツイッターに、日本語でこう投稿したのだ。新型コロナウイルスが一段落したら、ぜひとも総統府を訪れて、「頼副総統のパイナップルケーキ」のご相伴にあずかろうと思っている日本国民は、私の他にも大勢いるに違いない。

 それにしても、台湾の政治リーダーたちの、何と清々(すがすが)しく強いことか。1年前、武漢コロナに立ち向かって完勝したときといい、今般の「パイナップル・バトル」での戦いぶりといい、その勇ましく明朗、ときにはかわいらしい姿は、わが国の国会議員の体たらくと比べると、雲泥の差があると言わざるを得ない。


(略)