沖縄県糸満市にある旧日本軍の洞窟陣地から、戦死した日本兵や幼い子供とみられる約8人分の遺骨が見つかったことが4日、分かった。同じ場所でこれほど大量の遺骨が見つかることは近年珍しく、収集したボランティア団体では、戦没者の仮埋葬地だった可能性もあるとみている。

 発見したのは青森県在住のフォトジャーナリスト、浜田哲二さん(58)と妻の律子さん(56)が主宰する遺骨収集のボランティア団体。糸満市にあるガマ(洞窟)の奥で、堆積した大量のごみなどを取り除いたところ、2月下旬から3月初めにかけ、成人6柱、子供約2柱の遺骨が出てきた。

 金歯をはめた遺骨も見つかり、裕福だったか、下士官以上だった可能性もある。遺骨のほか軍靴、薬莢(やっきょう)、水筒、キセル、当時のビール瓶、「中川」の姓が刻まれた万年筆など、多数の遺品も見つかった。

 現場のガマは、沖縄戦で最後まで奮戦した歩兵第32連隊第1大隊の陣地の一つで、遺骨の状況から哲二さんは「戦死した日本兵を運び込み、仮埋葬する場所にしていたのではないか」と推測する。子供の遺骨については、近くで死亡して放置されているのを哀れに思った日本兵が、運び込んだ可能性もあるという。

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https://www.sankei.com/life/news/210305/lif2103050008-n1.html
2021年3月5日 6時00分