国際オリンピック委員会(IOC)は2032年夏季五輪の開催地を巡り、オーストラリア・クイーンズランド州のブリスベンを優先候補地に選んだ。
ブリスベンには今後、開催に向けたIOCとの「独占交渉」の権利が与えられる。
日本の大会関係者の間で「ウルトラC」とささやかれていた東京オリンピックの32年開催の可能性は消え、
東京大会は今夏の開催か中止かの二者択一を迫られることになった。

 「トウキョウ」。13年9月、ブエノスアイレスのIOC総会で当時のジャック・ロゲ会長がそう告げたように、
五輪の開催都市はIOCが7年前に決めることになっていた。しかし、その後は巨額の開催経費への懸念もあり、招致熱は冷え込んだ。
17年のIOC総会では、24年と28年はパリとロサンゼルスの残る立候補2都市に同時に振り分けざるを得なくなった。

https://mainichi.jp/articles/20210306/ddm/035/050/135000c