ロシアにおける新型コロナウイルスの感染再拡大は春の半ばに起こり、5月下旬には収束に向かう可能性が高い。
リアノーボスチ通信の取材に応じたロシアの感染学専門家らがコメントした。

医療機関「リーダー・オブ・メディシン」のエヴゲニー・ティマコフ主任医師(感染学が専門)は
リアノーボスチ通信の取材に応じた中で、春以降の感染状況について見通しを示した。

思うに、春の半ばには低下ではなく、増加に転じるだろう。それは複数の要因による。
軽症、または無症状で感染した人の免疫はそれほど強くは保たれていないため、1年前に感染した人も再感染する可能性が高い。

軽症者、または無症状者の多くは強制的に自己隔離される恐れから、第一波の際に医療機関に診断を依頼しなかったとされている。
そのため、感染者数に関する統計はかなり不正確なものである可能性が高いと医師は見ている。

2つ目の問題、それは春になることから季節性の感染症が増加し、これにより免疫力が低下することです。
また、気温が上昇することで湿度が低下し、新型コロナウイルスの空気感染が進みます……そして冬を越した後はおおむね免疫力が低いものです。

こうした要因から春半ばに感染率は増加傾向に転じ、5月下旬にようやく収束に向かうとしている。

ロシア保健省の発表によれば、国内では新たに1万1022人が新型コロナウイルスに感染したほか、感染後に441人の死亡が確認された。

累計感染者数は431万2181人、累計死者数は8万8726人。感染者数は米国、インド、ブラジルに次いで4番目に世界で多い。
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202103078210111/