中国の失業率、実際は20% 中国政府は20年12月末の失業率は5・2%と、コロナ前の水準に戻ったとしているが、雇用の不安定な出稼ぎ労働者らは元々、中国の統計から除外されており、実際は約20%に上るとの試算もある。
内陸部・山西省出身の男性(28)は昨秋、兄夫婦と営んでいた北京市内の食堂を畳んだ。新型コロナに対する恐怖が広がった20年2月以降、客足が急速に落ちたという。
 「何とか金を返し、次の店を開けるようにならないと、結婚もできない」と語るが、2月下旬にはそれまで勤めていた日雇い先も辞め、今は仕事がない。

親族と営んでいた食堂を畳んだ男性が頼りにするのは、日雇いの求人だ。「日勤 1時間13元(約216円)」「夜間の業務 1時間15元」などと記されている
=北京市内で2021年2月23日、米村耕一撮影(毎日新聞)

改革開放以降、農村部から都市部に農村戸籍の出稼ぎ労働者が大量に流入したが、戸籍地ではない都市部では原則として教育や医療保険、年金などの公共サービスを受けられない

2021/3/8 毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebeccf4fc833bf41a33139270261227cbb169b0f