南米チリの新型コロナウイルスワクチンの接種ペースが9日までにイスラエルを上回り世界最速となった。
オックスフォード大研究者らによるデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」で分かった。

地元メディアなどが伝えた。

同データベースによると、過去7日間で人口100人当たりの1日の接種回数平均が、8日時点でチリは1.08回。
最速ペースで接種を進めてきたイスラエルの1.03回を上回った。

チリ保健省によると、9日までに人口の2割に当たる約420万人が接種。6月中までに8割の接種を目指している。

現地外交筋によると、世界でも有数の自由貿易協定(FTA)締結国であるチリはそれを生かして大量のワクチンを確保。
全土で基礎的な医療体制が整備されていることも円滑な接種につながっているという。

昨年12月24日に接種を開始。米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが共同開発したワクチンと
中国の製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)のワクチンが承認されている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM102U10Q1A310C2000000/