北九州市立大が誤って欠席者に合格通知 受験生の確認ミス重なり
3/11(木) 18:46配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ffc06a348e5054e273aa2cd74fbfdf1de54c88a0

 北九州市立大(同市小倉南区)は11日、文学部比較文化学科の一般入試前期日程で、欠席した受験生に合格を通知するミスがあったと発表した。試験を欠席した受験生の席に、受験番号が似た同じ性別の受験生が座ってしまった上、大学側がマスクを外させて本人確認をしたが、別人と気づけなかったという。大学は「ミスと偶然が重なり、極めてまれな入試ミスが起きてしまった」と平謝りするが、何があったのか――。

 同大によると、「珍しいミス」は2月26日にあった一般選抜入試前期日程で起こった。総合問題(100分)の試験は256人が志願し、234人が受験した。

 大学の説明では、試験監督が「机上の受験番号と自分の受験票の番号が同じか確認を」と1回アナウンスしたが、誤って座った受験生は緊張もあってか、別の番号の席に座っていることに気づかず試験が始まった。

 3人の試験監督が会場を巡回しながら、机上に貼られた番号と受験票の番号を確認した際でも見過ごされ、事前に大学側に提出された写真票で本人確認した際も、わざわざマスクを外させて見比べたのに、別人であることを見過ごしたという。

 北九州市立大では7日に合格発表があり、欠席した受験生のもとに合格通知が届いた。この受験生が高校を通じて大学に問い合わせ、大学側が改めて解答用紙を見直したところ、別人が受験していたことが判明。大学は2人に謝罪し、席を誤った受験生に改めて合格を通知した。

 同大広報入試課は「極めてまれなケースとはいえ、あってはならないミス。今後は受験生への注意喚起や、試験監督による本人確認などマニュアルを徹底して、同じミスが起こらないようにしたい」と話している。【浅野翔太郎】