デイリー新潮

一心不乱に“念仏”を
 子は親を選べない。だから親の身勝手な振る舞いで、子の命が蔑(ないがし)ろにされてはならない。この道理を外れた事件が起きた。当の親が他人に洗脳され、我が子を死に至らしめたのだ。母親を支配していたママ友は、なにかにつけて自身が「学会員」であることを吹聴し……。

 救急隊員が現場に駆けつけた時、横たわる男児の側で母親は一心不乱に“念仏”を唱えていたという――。

 年端のいかない子どもを餓死させた実母。彼女を“洗脳支配”していたママ友。二人が逮捕されたニュースは世間に衝撃を与えた。

中略

「お通夜の日、たまたま赤堀に用事があって電話したんです。彼女が“お通夜があってバタバタしている”と言うので誰が亡くなったのか尋ねると“バカの一番下の子どもったい”と言われました。彼女は碇さんのことを“バカ”とか“あれ”と呼んでいましたね。それと“葬儀代は学会が出した代わりに、香典は学会に渡した”といったような話を聞きました。彼女は創価学会の信者なのでね」

「創価学会に入っていました」
 碇容疑者も学会への入信を勧められた可能性があるが、地元の古参学会員に尋ねると、

「赤堀さんは熱心ではありませんでしたが、たしかに学会員です。でも、碇さんは違うと思うのですが……。学会が取り仕切る学会葬なども行いませんでしたし。赤堀さんが香典は学会に渡したなどと言っているならそれは嘘。うちでは香典を持って行かない決まりですから。学会の名前を使って周囲を騙しているのでは」

 だが、碇容疑者の代理人弁護士に確認したところ、

「赤堀氏に勧められて創価学会に入っていました。現在は退会済みです」

 ママ友としての“主従関係”に、学会員の上下関係が加わった。碇容疑者が、亡くなる間際の翔士郎ちゃんに唱えていたのは学会の「お題目」だったわけである。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/19842352/
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