大阪府の吉村洋文知事は16日、新型コロナウイルス対策として、21日を期限に大阪市内全域の飲食店などに出した営業時間短縮の要請に関し、「全てを解除するのは今の段階では難しい」との認識を示した。今週中に対策本部会議を開き、対応を決める。府庁で記者団に答えた。

 吉村氏は、3〜4月の年度替わりに卒業式や入社式などで人が動くほか、歓送迎会や謝恩会が相次ぐとして「リバウンド(感染再拡大)はできるだけ防がなければいけない。徐々に解除していくのが基本的な考え方だ」と述べた。

 その上で今月22日以降も時短を要請する場合、「都心部の繁華街を中心に、できるだけ(感染拡大を)抑えることが重要だ」と指摘。現在午後9時までとしている営業時間を、午後10時まで延長する可能性について「(感染者数が)下がり基調になっている中で徐々に解除する意味では、選択肢としてあり得る」との考えを示した。

産経新聞 2021.3.16 16:30
https://www.sankei.com/life/news/210316/lif2103160021-n1.html