東京五輪・パラリンピック組織委員会の開閉会式の演出を統括するクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)が
チーム内のLINEでタレントの渡辺直美(33)の容姿を侮辱する文面を送信した問題で、組織委内には動揺と緊張が漂っている。

 17日の文春オンラインで明るみに出た侮辱騒動を受け、佐々木氏は18日未明に
「仲間うちでやり取りする中で、私のアイデア及び、発言内容に、非常に不適切な表現がありました」と釈明。
記事内で明かされた「ブヒー ブヒー」「オリンピッグ=渡辺直美さん」などの投稿の事実も認めた上で
「渡辺直美さんに対しては、大変な侮辱となる私の発案、発言となること。これは取り返しのつかないことです」と謝罪。
東京五輪・パラリンピックの橋本聖子会長(56)に辞意を伝えたことも明かした。

 騒動から一夜明けたこの日、正午から橋本会長と武藤敏郎事務総長(77)が会見を開く。
組織委関係者は前日の深夜から対応に追われ、森喜朗前会長(83)の女性蔑視発言に続く騒動に困惑を隠せない。

 侮辱演出の内容に厳しい意見は多いが、一方で五輪関係者からは
「1年前の仲間うちのラインが今になって外部に流出する方が問題ではないか」との指摘もある。
くだんの森発言は「オフィシャルの場」だったために批判を浴びたが、今回は仕事中のツールではあるが、公開を前提としないクローズのやり取り。
しかも1年前の事象で、当事者同士の指摘で解決している問題でもあった。
それが今になって内部告発されただけに「足を引っ張られた」とみる向きもある。ネット上では集中砲火を浴びせる行為に懐疑的な声も少なくない。

 いつどこで、誰に刺されるか分からない――。そんなただならぬ緊張感が組織委内に漂っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12e098576c158bde79af90b1a85ceef2f20af6d