ミャンマーから逃れてきた、少数派でイスラム教徒のロヒンギャの人たちが暮らすバングラデシュ南部の難民キャンプで大規模な火事があり、ロイター通信などは複数の死者が出ていると伝えています。

ロイター通信などによりますと、バングラデシュ南部のコックスバザールにあるロヒンギャの人たちが暮らす難民キャンプで22日、大規模な火事がありました。

現地からの映像では黒い煙を上げながら炎が燃え広がっている様子や荷物を持って避難する人の姿が確認できます。

ロイター通信などはこの火事で複数の死者と行方不明者が出ていると伝えています。

また、AFP通信は地元の当局者の話として、この地区にある30余りの難民キャンプの1つから火が出て、ほかのキャンプに燃え広がり、少なくとも2万人が避難していると伝えています。

多くのロヒンギャの人たちはミャンマー軍の迫害から逃れバングラデシュに渡っていて、国際人権団体、ヒューマン・ライツ・ウォッチによりますと、およそ100万人が難民キャンプでの避難生活を余儀なくされているということです。

NHK 2021年3月23日 9時39分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210323/k10012930061000.html