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グローバルダイニングの長谷川耕造社長(CALL4ホームページから)

グローバルダイニング株価急騰 提訴で世論味方につけたか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/286906

 苦境の外食チェーンに思わぬ援軍か。東京都からの時短営業の命令を受けた「グローバルダイニング」は、22日、都に損害賠償を求める訴訟を起こしたと発表。翌23日には、グローバルダイニング株が前日終値268円から32.26%急騰、ストップ高のまま引けたのだ。

 2月26日以降、午後8時までの時短営業を拒否した飲食店は2000店以上あったが、この要請に従わなかった113の店舗に都は個別の時短要請を出した。18日に時短を命じられた27店のうち26店が、グローバルダイニングの店舗。SNSで都に批判的なメッセージを投稿したことなどに対する見せしめだという声が上がった。

「請求額は104円で、お金が目的でないところが象徴的でした。都の理不尽な対応に投資家が反応したのか、空売りを仕掛けていたヘッジファンドに個人投資家が総力戦で対抗した米国株式市場のゲームストップ株を彷彿とさせる急騰劇でした」(市場関係者)

■小池知事の東京都より共感得られた?

 株式掲示板には、会社のこうした姿勢に対する批判の声も見られたが、

<愚政に負けるなグローバルダイニング!応援買い! 応援相場!>

<長谷川耕三は、経営者として真っ当なことを主張していると思うね。日本人は金持ちでもないくせに「金持ち喧嘩せず」とか言いながら、「臭いものに蓋」してばかりで逃げているが、長谷川氏のように戦う姿勢を示すことは極めて需要>

<私はグローバルダイニングさんを応援しますよ!100%賛成ではないけど、あまりに国と自治体のコロナ対応酷すぎる!株価を上げて声を届けましょう!>

 といった応援する書き込みが多く、お祭り状態と化した。

■ランチを“食べて応援”した人も

 さらに、今回の訴訟費用をクラウドファンディングで募ったところ、1日で目標金額の1000万円を超える支援が1300人以上から集まっている。

 グローバルダイニング関係者によると、ちょうど株価が急騰しているランチどき、都内のイタリアンレストラン「ラ・ボエム」やエスニックレストラン「モンスーンカフェ」といったグローバルダイニング運営の店舗に、通常より多くの客がかけつけ、”食べて応援”した人も少なくなかったようだ。

「株価がこのまま連騰するとは考えにくいですが、今期をなんとか乗り切れれば、コロナ終息とともに業績は回復していくでしょう」(前出・市場関係者)

 世間は東京都より、グローバルダイニングに味方しているといってもよさそうだ。