「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないですけど」――小泉進次郎環境相のそんな発言が物議を醸している。

 小泉氏は18日に放送されたJ-WAVEのラジオニュース番組で、さらに「色もにおいもないから分からないと思うんですけど、石油って化石燃料」とも発言。

「父は小泉純一郎元首相で、兄は俳優の小泉孝太郎、妻はフリーアナの滝川クリステルという“上級国民”だけに、小泉環境相の発言はネット民の標的にされやすいんですが……」(ネットニュースライター)

 それにしても、さすがに今回の発言は〈小学生でも知ってるだろ〉〈誰が当選させたんだ〉などと嘲笑を買っている。

 小泉氏に限らず、世間にも時々、誰でも知っていそうなことを我が物顔で語って、陰で笑われるすっとんきょうな人がいるものだ。それが上司だったりすると、部下は苦労する。

「〈自分だけが知っている〉〈自分だけが分かっている〉と思い込みがちな人には、大きく2タイプあります」と、米心理学博士で医学博士の鈴木丈織氏がこう続ける。

「まずは非常に努力家なんですが、周囲が見えていない人。これは中学生や高校生など10代の若者にありがちです。熱心に勉強するんですが、経験が浅く、視野も狭いので他人も努力しているというところまで考えが及ばない。だから〈知っているのは自分だけ〉と思って得意げに話してしまうわけです」

 周囲が内心、〈そんなことは誰でも知っているよ〉と嘲笑していることにも気づけない。

 もうひとつは、自己愛が強いタイプだ。

「唯我独尊なので、何でも〈知っているのは俺様だけ〉というわけです。いずれにせよ、2タイプに共通しているのは“自分好き”という点で、もちろん本人も努力はするんですが、他人の頑張りは認めることが少ないのが特徴です」(鈴木丈織氏)

 環境省の職員はどうだか知らないが、したり顔で語る上司に「知ってますよ」なんてツッコミを入れようものなら、とんでもないことになる。

「この手のタイプは、たとえば、できる部下が自分の知らないことを言ったら、逆に〈誰でも知ってるよ〉〈調子に乗るんじゃない〉などとキレられるのがオチ。自己愛が強くて常に自分が一番だと思っているので、他人を認められない。なので、〈へえ、そうなんですか〉などと驚いたふりをして、適当に相づちを打ちながら気分良く話をさせておくのが無難です」(鈴木丈織氏)
む?

 さて、小泉氏はどのタイプか?

3/24(水) 9:06  日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b560ce97f0b43eb0ac216a35564996fff0a0f34e

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