<シアトルの中華街で日本人女性が何の前触れもなく見知らぬ男に襲われ、石の入った靴下で顔面を強打された。容疑者は近くにいたパートナーの男性をわざわざ避け、彼女をターゲットにして襲いかかった>

*この記事は、現地発の情報プラットフォーム「WorldVoice(2021年3月24日付)」の投稿を一部編集して転載しています。

ショッキングなニュースが、シアトルの日本人コミュニティを襲った。シアトルの「中華街-インターナショナル・ディストリクト」で、日本人女性が見知らぬ男にいきなり襲われ重傷を負ったのだ。3月3日付けの地方テレビ局「KIRO7」の報道によると、シアトル東部の公立高校の日本語教師である日本人女性、那須紀子さんが、2月25日の夜、パートナーの男性と道を歩いていたところ、何の前触れもなくいきなり見知らぬ男に襲われ、石の入った靴下で顔面を強打された。【長野弘子(ジャーナリスト、米ワシントン州認定メンタルヘルスカウンセラー)】

那須さんの話によると、彼女は気を失って倒れたあと、出血による呼吸困難で意識を回復したものの、意識は朦朧として何度も気絶しそうになった。病院に搬送され、鼻や頬など広範囲にわたり複数箇所を骨折、歯も破折、頬や口、目の周りも黒く腫れ上がるほどの傷を負ったそうだ。

<ヘイトクライムに震撼する日本人コミュニティ>

シアトルの地方テレビ局「KOMONEWS」の報道によると、シアトル警察はショーン・ジェレミー・ホルディップ(Sean Jeremy Holdip/41歳男性)を容疑者として逮捕したとしている。那須さんと一緒にいたパートナーの証言では、ホルディップ容疑者は彼女に狙いを定め、物凄い力で殴りつけ、容疑者を引き止めようとした彼自身も頭部を強打され、8針を縫う怪我を負った。「頭蓋骨が割れた」と思ったほど強い力で殴打され、レストランにいた人が気づいて助けに来てくれなかったら、おそらく2人とも殺されていただろうと証言している。

那須さんは当初、この卑劣で悪質な暴行とヘイトクライム(憎悪犯罪)とを結びつけて考えてはいなかったものの、防犯カメラに映っていた事件の一部始終を見たあと、「これはヘイトクライムだと確信した」という。容疑者が、近くにいた恋人をわざわざ避けて、彼女をターゲットにして襲いかかったからだ。

ホルディップ容疑者は以前ニューヨーク市に住んでいて、ニューヨーク市消防局の救急医療技術者として働いていたが、同僚をホウキの柄で脅したり、医療補助員スタッフにナイフを突きつけたりといった暴行・脅迫容疑、上司へのあからさまな反抗的態度などから2014年に解雇されている。同容疑者の、怒りを爆発させたら制御できないという性格上の危険性は当時から指摘されていた。

2019年に発表された合衆国量刑委員会の調査によると、暴力犯罪の加害者が再び犯罪を犯す確率は、非暴力犯罪の再犯率の39.8%と比べると25%近くも高い63.8%にのぼると報告されている。

同容疑者も以前に暴行事件を起こしており、今回はさらに悪質な事件を起こした再犯者ということになる。解雇後は、ニューヨークとカリフォルニアを行ったり来たりしていたとのことで、シアトルに住んでいたという記録はない。何らかの介入もしくは治療プログラムなどを受けていたら、シアトルまで来てこうした悪質な犯罪を犯して日本人が被害者になることもなかったのでは、と思うとやりきれない気持ちでいっぱいになる。

3/24(水) 19:27
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210324-00010010-newsweek-int

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