「デマは、事実が中に紛れているので、本物っぽいというか、よけいに不安になります」
近所の中学校で新型コロナのクラスターが発生したというデマを信じかけた母親は、こう語りました。
SNSの使い方やメディアリテラシー教育を受けてこなかった時代に育った今の大人たちは、デマを見抜く方法を身につけていないと専門家は指摘します。
そこで「4つのスイッチ」。多くの小学生が習うというデマやうわさを見抜くための授業を体験してみませんか。

(中略)

小学校で使われる4つのスイッチ
そして、下村さんが提唱しているのが「4つのスイッチ」を身につけること。
「まだわからないよね」
「事実かな 印象かな」
「他の見方もないかな」
「何が隠れているかな」
という情報を見極める4つの方法です。

これ、実は全国の約6割の小学校で使われる、国語の教科書に載っている内容なんです。
その「4つのスイッチ」を、埼玉県の小学校で子どもたちが実際に使う姿を見られると聞き、取材に行ってきました。
訪ねたのは、杉戸町立西小学校の5年生のクラスです。

(中略)
【授業で使った例文】

「再度の緊急事態宣言を出し、二度目の一斉休校をするのではないか」
「コロナ疲れのためか、旅行に行く人で空港はごった返した。どの家族も楽しそうに、わくわくした表情で足早になって歩いていた」

授業では、この文章に含まれる事実とあやふやな情報を仕分けます。この時使うのが、これまで学んできた「4つのスイッチ」です。

はじめの例文で、子どもたちが注目したのは「二度目の一斉休校をするのではないか」という部分です。
Aさん:まだ二度目の一斉休校をするか分からない
Bさん:Aさんと同じで、ぼくも。二度目の一斉休校にならないかもしれない。まだわからないよねスイッチ
情報をすぐにうのみにせず、「まだわからないよね」といったん立ち止まって考える。これが4つのスイッチの1つ目、最も大事なスイッチです。
その場で正しい、正しくないと決めつけない、結論を急がないということなんだそうです。

さらに、こんな意見も出てきました。
Cさん:政府が言ったわけじゃないから、休校は確実じゃない
Dさん:政府に限らず、まだ誰も言ってない
子どもたちは、この情報を言ったのは誰なのか?と情報源を考えていました。
そして、情報源が示されていないことから、これは不確かな情報なのではないかと考えたようです。


長いので続きはソースで!
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210324/k10012932061000.html