第一原発構内に放射性の塊 敷地境界の値に変化なし

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210326/6050013941.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

廃炉作業が行われている福島第一原子力発電所の構内で、比較的、放射線量が高い
ゲル状の塊が見つかり、東京電力は、腐食したコンテナから流出した
放射性廃棄物の可能性もあるとみて、原因を詳しく調べることにしています。

東京電力によりますと、24日、福島第一原発の放射性廃棄物を保管していたエリアの地面で、
1時間あたり13ミリシーベルトと、比較的、放射線量が高いゲル状の塊が見つかりました。
この場所では、ことし1月から3月にかけて、廃棄物が入った複数のコンテナを
専用の建物に移す作業をしていて、調べたところ、このうち1つのコンテナで、
側面の下のほうに、長さ20センチほど、幅8センチほどのさびが見つかったということです。

コンテナの中には、事故後の作業で出た、紙や布、樹脂製の配管などの廃棄物が保管されていて、
表面の放射線量が1時間あたり10ミリシーベルトだったということです。
このため、東京電力は、見つかった塊は、腐食したコンテナから流出した廃棄物の可能性もあるとみて、
回収して分析するとともに、コンテナの状態や中身を詳しく調べることにしています。

これについて、東京電力は、法令に基づいて、25日、原子力規制委員会や周辺自治体に報告しました。
3月2日には、この場所より海側の排水路で、放射性物質の濃度が高まったことを知らせる警報が鳴っていて、関連を調べています。
敷地境界のモニタリングポストなどの値に、変化はないとしています。

03/26 10:46