ルネサスの那珂工場火災、早期再開のカギは「中古装置の確保」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9408a2a4ef923bccb72f6ad0864f8f646c946820

 トレセンティーズ(日立製作所とUMCの合弁製造会社)の時代も含めて、N3は2000年代初頭に生産を開始した300mmラインであり、設置されている製造装置の型式も非常に古い。ルネサスは早期再開に向けて、中古装置の確保を前提に計画を進めているが、「300mm対応の中古装置は人気が高く、在庫もあまりない」(中古装置業者)状況だ。

 焼損した製造装置のなかには、すでに生産・販売を中止しているものもあり、代替機種も含めたかたちになると見られるが、中古装置として流通する装置はドライプロセス系装置が多い。Cuめっき装置のようなウエット系装置は手入れが大変で、残価設定がしづらく、あまり流通しない傾向もあるという。

 仮に中古装置市場で確保できたとしても、ルネサスの要求仕様にカスタム、あるいはリファービッシュする必要があるため、元の水準に戻すには1カ月では難しく、3〜5カ月かかるとの見方が多い。