国内での新型コロナウイルスのワクチン総接種回数が31日時点の累計で100万回を超えた。
接種開始から約1カ月半での到達だが、現時点では医療従事者らに限られ、接種を受けた人は人口の1%に満たない。

主要国からは大きく遅れている。

国内では2回接種の米ファイザーのワクチンが実用化されている。
厚生労働省によると、31日午後5時時点で100万2739回で、2回目を完了した人は12万5580人。

一部の医療従事者らを対象に2月17日に接種を開始した直後は1日数千回のペースだったが、
優先接種が本格化したことで、最近は1日数万回ずつ増えている。

英オックスフォード大の研究者らが運営する「Our World in Data」によると、
米中両国ではそれぞれ1億回を突破。少なくとも1回の接種を受けた人はイスラエルでは人口の6割を超え、
英国4割、米国3割、欧州連合(EU)1割と、日本を大きく上回る。

政府は4月12日から高齢者への接種を始める方針だが、4月の供給量は限られる見込み。

各自治体での接種が本格化するのは5月前後とみられる。
https://mainichi.jp/articles/20210331/k00/00m/040/391000c