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新年度初日の1日、東京から兵庫県の淡路島内へ本社機能移転を進める企業や3自治体で新入社員、職員らがスタートを切った。

総合人材サービス・パソナグループは、淡路市の淡路夢舞台国際会議場で入社式を開いた。
2020年9月に東京から淡路島への本社機能移転計画を打ち出してから初の入社式で、191人が参加。
南部靖之代表(69)の激励を受け、地方創生へ活躍を誓った。

同グループは24年5月末までに、管理部門の社員約1200人が東京から島内に移る計画。
入社式は17年から島内で開き、20年はオンラインにしたため、現地では2年ぶりとなった。

参加した191人の内訳は、新入社員164人▽ひとり親家庭の支援で採用した社員8人
▽コロナ禍の雇用創出や人材育成として最長2年の期限付きで採用した社員19人−。事前に抗原検査で陰性を確認して臨んだ。

南部代表は「淡路島には夢がある」などと語り、代表者に辞令を手渡した。新人2人が「社会に貢献することを誓います」と答辞。
式後、新入社員の男性(22)は「スタートラインに立てた」と笑顔を見せ、移転計画について「機能の分散で(会社の)リスクが減る」と話した。
多くの新入社員は最長2カ月間、島内で研修を受けた後、淡路市内のオフィスや観光施設を含めて配属先が伝えられるという。

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洲本市役所では、新規採用職員18人の辞令交付式があった。緊張した面持ちの新入職員たちが、希望や決意を持って新たな一歩を踏み出した。

事務職員10人▽保健師2人▽社会福祉士1人▽保育士2人▽保育教諭3人−で、竹内通弘市長が全員に辞令を手渡した。
都市整備部都市計画課配属の森風人さん(22)が「誠実かつ公平に職務を執行することを固く誓う」と宣誓した。

2月に旧津名郡五色町との合併から15年の節目を迎えた。竹内市長は「コロナ禍でリモートワークなどが広がり、
直接顔を合わさない機会も増える中での16年目。市民に信頼される職員になれるよう努めてほしい」と話した。

淡路市は12人、南あわじ市も12人の新人職員が入った。


真剣な表情で入社式に臨むパソナグループの新入社員ら=淡路市夢舞台
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宣誓書を読み上げる新人職員=洲本市役所
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