米国株相場は今後約10年で現在の2倍になると、サンフォード・C・バーンスタインのストラテジストらが予想した。
新型コロナウイルス禍に起因する政策の変化と投資家の実質リターン追求が資金を株式へと追いやるとみている。

ストラテジストのイニゴ・フレーザージェンキンス、アラ・ハームズワース両氏はリポートで、S&P500種株価指数の2020年代末の目標を8000とした。29日の終値は3971。

19年時点には4000と予想していたフレーザージェンキンス氏は考えを変えた理由について電子メールで、
「政策環境が全く変わり、過度にならない程度にインフレが加速し、実質金利が低水準にとどまる可能性が生じた。
政策の変化と投資家が一定水準の実質リターンを上げる必要を踏まえた予想だ」と説明した。

ストラテジストらはリポートで「金利はインフレの兆候に迅速には反応しないかもしれない。
その場合、実質利回りは長期にわたって低迷し、市場のバリュエーションが正当化される」と分析した。

ただ、米国株の強気見通しも、株式60%、債券40%の伝統的資産配分からポートフォリオを多様化させる必要性をなくすものではないとも指摘
金および場合によっては仮想通貨への配分を増やすことなども勧めた。
https://shikiho.jp/news/0/420204