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 日独両政府は、初めての外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を4月中旬にもテレビ会議方式で開催する方針を固めた。16日を軸に調整している。覇権主義的な行動を強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携や、安全保障分野での協力について協議する見通しだ。

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防衛省

 複数の政府関係者が明らかにした。ドイツは昨年9月に新たな外交戦略「インド太平洋ガイドライン」を策定するなど、インド太平洋地域への関与を強めている。日本は欧州連合(EU)の中核国のドイツとの関係を強化することで、EU内のこうした動きをさらに促したい考えだ。

 ドイツは今夏にフリゲート艦をインド太平洋地域に派遣する方針を表明しており、2プラス2では、日本への寄港や自衛隊との共同訓練に向けた調整を行う方向だ。両政府は3月に安全保障に関する機密情報の交換を可能にする「日独情報保護協定」を締結するなど、安保分野での協力を強めている。

 2プラス2では、北朝鮮による核・ミサイル開発や日本人拉致問題、ミャンマー治安当局によるデモ弾圧などの地域情勢についても意見交換するとみられる。

 2プラス2には日本側から茂木外相と岸防衛相、ドイツ側はハイコ・マース外相とアンネグレート・クランプカレンバウアー国防相が出席する予定だ。日本政府は米国や英国、豪州、ロシア、フランス、インドネシアなどとの間でも、2プラス2の枠組みがある。
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