フジテレビなどを傘下におく持ち株会社「フジ・メディア・ホールディングス」が2014年9月までの約2年間、放送法の外資規制に違反していた疑いについて、同社の金光修社長が8日夕、都内で記者会見した。金光社長は規制に違反していた事実を認め、謝罪した。会見での主な発言、やり取りの概要は次の通り。

【会見冒頭、金光社長が経緯を説明】

 月曜日(今月5日)に私が(朝日新聞から)取材を受けた。7年前のことで記憶があいまいだったが対応した。より具体的に説明できる状況になったので、この場を設けた。

 一番重要なミスは、(株主が保有する)議決権比率の過誤で外資規制違反になっていたこと。おわびを申しあげる(3秒頭を下げる)。大変申し訳なかった。外国人に与える議決権がわずかながらオーバーしていた。

 2014年9月末の株主名簿の確定のときに初めて気づき、解消した。違反だったのは12年から14年。14年末に、私が総務省の担当部署に相談に行った。総務省から現状について確認があり、二度とこのようなミスを起こさないよう注意を受けた。

 総合的に判断し、過去にさかのぼっての有価証券報告書などの訂正、公表はしなかった。今から振り返れば、総務省に報告が終わった時点で、公表していた数字を訂正しておけばよかった。

 ――14年12月に自ら総務省に赴いて説明したときの詳細なやり取りは

 12月ごろ弁護士事務所などと相談し、それに合わせ総務省の感触をとっておいたほうがいいと判断し、書類を持たず口頭でうかがった。細かいことははっきり覚えていないが、過去に外国人議決権比率が(規定を)超えていたと伝えた。そのときの総務省の担当の課長(のこと)は覚えているが、それは総務省からお答え頂きたい。

 ――月曜の朝日新聞の取材では、「(総務省に対し)公式な相談はしていない」と説明したが

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https://digital.asahi.com/articles/ASP486JM6P48UTIL059.html
2021年4月8日 20時23分