https://www.recordchina.co.jp/b874882-s25-c100-d0193.html


2021年4月13日、観察者網は、福島第一原子力発電所の汚染処理水の海洋放出決定について、麻生太郎財務相が「中韓の放出濃度より低く、飲んでも問題ない」との認識を示したことを報じた。

記事は、日本政府が13日に同原発の処理水海洋放出を閣議決定し、2年後に放出を実施することを決めたと紹介。この決定に対し、中国、韓国をはじめとする諸外国、さらには日本国内の漁業関係者から強い憂慮の声が出ていると伝えた。

その上で、麻生財務相兼副総理が13日の閣議後の記者会見で海洋放出に理解を求めるとともに、「科学的根拠に基づいて、もっと早くやったらと思っていた」述べたことを紹介。また、問題視されている処理水のトリチウム濃度について「中国や韓国が海に放出しているもの以下だ」とし、「あの水を飲んでもなんていうことはない」と発言する一方、日本政府として東京電力による汚染処理水の希釈作業などを厳しく監視する姿勢を示したとしている。

そして、麻生財務相の発言に対して、日本のネットユーザーからは「麻生氏や東京電力の幹部には自ら汚染処理水で食事を作って食べたり、飲み水や生活用水として利用してほしい」といった意見や、日本政府の監督能力を疑問視する声が出ていると伝えた。

この件について、中国のネットユーザーは「だったらその『きれいな水』を取っておいて飲めよ。放出したらもったいないだろ」「それなら放出する必要はない。日本国民に水道水として供給すればいいじゃないか」「この件だけは絶対に妥協を許してはいけない。世界を説得して放出反対陣営を拡大しなければならない」「根拠もなく中国を持ち出し、中国の泥を塗るとは許せない」といったコメントを残している。

なお、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では「日本の副首相が汚染処理水は飲んでも問題ないと発言」がランキング1位になっている。(翻訳・編集/川尻)