2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から約13時間後に長野県北部であったマグニチュード(M)6.7の地震は、東北沖の地震や度重なる余震の揺れが通過した影響で、近くの断層が緩やかにずれる「ゆっくり滑り」が起きた末に発生したとの研究結果を、気象庁の下條賢梧技官や京都大のエネスク・ボグダン准教授らのチームが16日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

 沖合の巨大地震と400キロ離れた内陸の地震をつなぐ仕組みの一端を解明した研究。今後予想される南海トラフ巨大地震などが引き起こす内陸地震の予測手法にも発展させたいとした。

共同通信 2021/4/16 18:43 (JST)
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