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 西太平洋に浮かぶパラオ共和国の国旗はまるで「日の丸」のようであり、一見すると「色違い」なだけのようにも見える。これは「偶然」に似たものではなく、パラオの日本に対する感情が背景に存在すると言えるだろう。中国メディアの快資訊はこのほど、世界で最も親日とも言われるパラオについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、第一次世界大戦後にパラオは日本の統治を受けることになり、その後日本はパラオ各地に学校を設立して日本語を教えるようになったと紹介した。同時に、インフラ整備に乗り出したので、パラオ人は日本に好感を持つようになったと紹介する一方、日本はパラオにおいて日本語教育を強制したが、時が経つうちにパラオ人も日本語に慣れて徐々に同化されていったと説明している。

 そして、今でもパラオでは一部の日本語が通じるうえ、国旗ですら日本とよく似ていて色が違うだけと紹介しているが、公用語はパラオ語と英語であり日本語の使用率は1.5%ほどに過ぎないようだ。しかし、パラオ語で電話のことを「デンワ」というなど、日本語の影響を受けた単語が多いのは事実だ。

 続けて記事は、第二次世界大戦後は米国がパラオの統治を始め、1990年代になって正式に独立するが、今でも日本の影響は色濃く残っていると紹介した。日本人による改革でパラオ人の生活が向上したため、パラオ人は日本による統治を感謝しており、それが今も日本の影響が残っている理由だと論じた。

 実際のところ、パラオは今でも世界で群を抜く親日国と言われる。日本から遠く離れているパラオだが、日本の文化や言葉が今も多く残っていて、日本に対して親近感を抱いてくれているというのは日本人としては嬉しい事実ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)